パニック障害の原因?症状はどんなの?治し方はあるの?

公開日:  最終更新日:2018/03/09

[`yahoo` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る


有名芸能人なども過去のパニック障害を告白するなど、その名
前はよく知られていますね。突然、思いがけずに強い不安や動
悸などに襲われるのがパニック障害です。

どうしてパニック障害になってしまうのか、その原因や症状、
治し方について詳しくご紹介しましょう。




パニック障害 原因?

強い不安を伴う動悸や息切れなどの発作に突如襲われるのがパ
ニック障害です。この発作が繰り返されるうちに、発作に襲わ
れることに対しての予期不安を感じたりして毎日の生活にも支
障をきたすようになります。

パニック障害がどうして起こるのか、その原因はいまだに解明
されていません。一見、心配性や考えすぎなどの性格の問題と
思われてしまいがちですが、パニック障害は脳の働きが普段と
は違っていることが分かっています。

つまり、気持ちの持ち方や性格に原因があるのではなくて、脳
内の神経系の機能に変化が起こっているのではないかと考えら
れています。これまでの研究で、パニック障害の患者さんには
脳の3つの部分で普段とは違う変化が起こることが分かってい
ますよ。

脳の各部位にはそれぞれの機能があり、そこで異常が起こって
いるのです。これがパニック発作や予期不安、さらに発作が生
じる状況に対しての広場恐怖などの症状を引き起こしていると
考えられています。

大脳は、意思や思考などの精神活動をつかさどる場所ですが、
パニック障害ではこの部位でセロトニンの分泌異常が起こり、
回避行動が起こると考えられています。

大脳辺緑系は、本能的な不安や興奮が生まれる場所で、この部
位のセロトニン分泌異常が起こることで強い不安が継続すると
考えられています。危険があるとシグナルを出すのが青斑核で、
そのサインをキャッチして心臓や血管などに反応を起こしてい
るのが視床下部です。

パニック障害になるとこの部位に誤動作が起こり、危険なこと
が起こっていないのに発作が起こしてしまうと考えられていま
す。このようにパニック障害は、脳の働きの異常で起こってい
ることが分かっているので医学的な治療も必要であるとされて
います。

誰もが起こる可能性があるパニック障害ですが、やはり性格や
幼少期の辛い体験、ストレスや遺伝などパニック障害になりや
すい要素もあると考えられていますよ。パニック障害は不安障
害に属する疾患ですから、やはりその根本には性格も関係して
います。

心配性やこだわりが強い、不安が強いなどの神経質な性格の人
はパニック障害を起こしやすいと言われていますね。虐待など
幼少期に辛い体験を経験している人もパニック障害を発症しや
すいと言われています。

強いストレスもパニック障害を引き起こす一因になると考えら
れていますよ。家族の死や大きな病気、離婚などの強いストレ
スを受けることで不安や緊張が高まり、パニック発作が起こり
やすくなると言われています。

また、パニック障害を起こす遺伝子が特定されているわけでは
ありませんが、家族にパニック障害の患者がいる場合では発症
する確率が上がるとも言われています。


パニック障害 症状?

パニック障害の発作は、突然激しい不安や動悸、息切れなどに
襲われて、このまま死んでしまうのではないかという感覚に襲
われます。パニック発作は突然起こり激しい症状を引き起こし
ますが、10分ほどで治まっていきます。

心臓がどきどきする、息切れや息苦しさ、胸の痛みや吐き気、
発汗や身体の震え、身体の一部がジンジンとしびれるような感
覚に襲われることもあります。めまいや気が遠くなるような感
覚、自分が自分ではないような感覚、気がくるってしまうので
ないかという強い恐れや不安などもパニック発作の特徴です。

このようなパニック発作に襲われやすいシーンがあります。そ
れは電車に乗っている時や会議中、以前にパニック発作を起こ
した場所です。緊張がゆるみ、ホッとしている時にもパニック
発作を起こしやすいです。

また睡眠不足や過労、風邪をひくなどして体調がすぐれない時
にもパニック発作を起こしやすいです。女性の場合は生理中に
もパニック発作を起こしやすいと言われていますよ。




パニック障害 治し方はあるの?

パニック障害かなと思ったら早めに専門医に相談しましょう。
そのまま放置しても回復するどころか、うつ病を併発すること
もあります。病院での治療では、パニック発作を抑制するため
の薬物療法と、不安や恐怖心などを自分でコントロールできる
ようにするための認知行動療法が中心になりますよ。

パニック障害で利用される主な薬は、抗うつ薬や抗不安薬です。
発作への効果や副作用なども見ながら調整し、発作をコントロ
ールしていきます。最終的には薬物なしでも良い状態を目指し
ます。

認知行動療法では、自律訓練のためのリラクゼーション方法な
どが行われます。他にバランスの良い食事や軽い運動、規則正
しい生活などの日常生活での指導もあります。


まとめ

パニック障害は、性格的な要素だけでなく、脳の機能や遺伝、
環境などさまざまなことが関係して起こっています。自分では
コントロールできずに発作が起こっているので、まずは専門医
に相談して治療していきましょう。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑