椎間板 ヘルニアの原因?ヘルニア ストレッチどうするの?
日本人の10人に1人が悩まされているという腰痛ですが、その
要因となっているのが椎間板ヘルニアです。腰痛の主犯格とも
入れる椎間板ヘルニアですが、そもそもどうして椎間板ヘルニ
アになってしまうのでしょう。
ここでは椎間板ヘルニアになる原因やセルフケアの方法、治療
法などについてご紹介します。
椎間板ヘルニア 原因?
椎間板ヘルニアは、誰でも名前くらいは聞いたことがあるでし
ょう。腰痛の原因として有名な椎間板ヘルニアですが、他にも
肩こりや首こり、腕や足のしびれなども引き起こすのが椎間板
ヘルニアです。
そもそも椎間板とは、何なのか知っていますか。これは、椎体
と椎体の間に存在するクッションの働きをしているものです。
人体は脊椎、つまり背骨で支えられていますね。
この背骨は、部位によってさまざまな名前があります。
上から順番に頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾骨と呼ばれていますよ。
これらの背骨の各部位の前方にあるのが椎体で、小さな骨が組
み合わって背骨の各部位が構成されています。
この椎体と椎体の間にあるのが椎間板で、背骨の各部位が滑ら
かに動くのをサポートしているのですね。椎間板はさらに髄核
と繊維輪で構成されており、髄核は水分をたくさん含むゲル状
の物質で椎間板の中央部分に存在しています。
この髄核を取り囲むようにして存在するのがコラーゲンを豊富
に含んでいる繊維輪です。ではどうして椎間板ヘルニアになる
のかと言えば、椎間板が変性してしまうからです。ヘルニアと
いう言葉は、ラテン語で脱出と言われる意味があります。
つまり、椎間板が本来あるべき位置から脱出してしまうという
ことです。椎体と椎体の間にある椎間板ですが、そこから少し
はみ出た状態に変性してしまい、その横にある神経根を刺激し
ます。
ですからさまざまな痛みやしびれなどを引き起こすのです。椎
間板は、20歳を過ぎると早くも老化が始まると言われています。
椎間板の中心部にある髄核の水分量が20歳を過ぎると減少して
きて、年齢を重ねるごとに少しずつ変化が起こってくるのですね。
身体を支えている椎間板は、普段何気ない日常生活の中でも常
に少なからず負荷がかかっています。また、重たい荷物を持ち
上げたりすることもありますから、そのような時にはさらに大
きな負荷がかかっています。
このような負荷が積もり積もれば繊維輪に亀裂が生じるように
なり、その中にある髄核が出てきてはみ出た状態となるのです。
これが椎間板ヘルニアの状態です。椎間板ヘルニアは腰への負
担が大きい長時間の運転や、重労働を仕事にしている20代から
40代の男性に多いと言われていますよ。
また、椎間板ヘルニアは遺伝も関係していると言われています。
若い年代で椎間板ヘルニアになる患者の場合は特に遺伝が関係
していると言われています。
椎間板 ヘルニア ストレッチ?
椎間板ヘルニアだけでなく、腰痛や肩こりなどは全て筋肉の緊
張から発生しています。ですからこれらを予防、改善するため
には、毎日の生活の中でセルフケアを行っていくことがとても
大切です。
自宅でも手軽に出来るストレッチで、凝り固まった筋肉をほぐ
していくことができますよ。椎間板ヘルニアに有効なストレッ
チを紹介しましょう。まず仰向けに寝て、片方の足のひざを立
てましょう。
ひざを立てた状態からゆっくりと天井の方にひざを伸ばしてい
きます。そのまま10秒ほどキープしてからゆっくりと下ろしま
す。反対側も同じように行いましょう。手軽なストレッチです
が、腰の筋肉の緊張をほぐすことができますよ。
とても簡単なストレッチですから、お風呂上りや朝起きた時な
どに続けてみて下さいね。
椎間板 ヘルニア 手術?
椎間板ヘルニアの治療では、保存療法と手術療法があります。
自然治癒する可能性もあるので、まずは神経ブロックや薬物療
法、理学療法などの保存療法から始められます。
保存療法では、まず激しい痛みを抑えるためにステロイド薬な
どを注射する神経ブロックが行われます。さらに、筋弛緩薬な
どを使用して痛みを抑えていきますよ。痛みが落ち着いてきた
ら、筋肉を強化するための理学療法が行われます。
保存療法には他にも筋肉の緊張を取るための温熱療法などもあ
りますが、これらの保存療法では改善できないケースもありま
す。3か月ほど保存療法を試してみて症状に改善が見られなか
った場合や、患者からの強い要望がある場合には手術療法が行
われます。
椎間板ヘルニアの手術療法は、症状を引き起こしている部分の
ヘルニアを取り除くものです。全身麻酔を行って背中を5セン
チ程度切開して、飛び出したヘルニアを切除していきます。
しかし最近では、より身体への負担が少ない手術が普及してい
ますよ。局所麻酔を行って6センチほど切開してから内視鏡と
専用の器具を挿入して、ヘルニアを取り除いていく方法が主流
となっています。
他に3センチほど切開して、内視鏡を使用してヘルニアを除去
してから高周波電流により椎間板を焼き固めていくという方法
もあります。椎間板ヘルニアになると、飛び出した椎間板が神
経を刺激するので痛みやしびれがとても辛いものです。
まとめ
年齢を重ねることや腰への負荷が原因となっていますが、毎日
のセルフケアで予防していくことができますよ。