rs ウイルスとは?症状はどんなの?潜伏期間は?治療はどうする?
rs ウイルスは、乳幼児がかかりやすい感染症なのですが、これ
まで知らなかったという方も多いのではないでしょうか。あまり
耳馴染みのないrs ウイルスという感染症は、実は2歳までの乳幼
児のほぼ100%が感染すると言われているのです。
rs ウイルスとはどのような病気でどのような症状が出るのか、
詳しくご紹介しましょう。
rs ウイルスとは?症状はどんなの?
rs ウイルスは、rs ウイルスが感染して起こる呼吸器の感染症
です。あまり知られていない感染症ですが、生後1歳までの赤ち
ゃんの半数以上が、そして2歳までにはほぼ100%の確率で感染
しているそうなのです。
毎年、秋から冬に流行する感染症で、1歳未満の赤ちゃんに感染
した場合には重症化しやすいので注意が必要です。rs ウイルス
の症状は、風邪の症状ととても良く似ています。
発熱や鼻汁といった症状が数日続きますが、ほとんどのケース
ではその程度の軽症のまま治ります。しかし重症化した場合に
は、ひどい咳が出るようになったり、多呼吸や喘鳴などの呼吸
困難が起こりますよ。
さらに肺炎や細気管支炎になるケースもあるので注意が必要で
す。特に重症化しやすいのが生後1歳未満の赤ちゃんです。最
悪のケースでは無呼吸発作が起こり突然死に至ることもあると
言われています。
風邪と症状が似ていますが、rs ウイルス感染症の可能性もあ
るので1歳未満の赤ちゃんの場合は軽視できませんね。1歳未
満の赤ちゃんの中でも、低出生体重児や慢性肺疾患、免疫不
全や先天性心疾患のある赤ちゃんはrs ウイルスが重症化しや
すいと言われています。
rs ウイルスに感染すると保育園にはいつからいける?
rs ウイルス感染症は2歳までにほとんどの子供が感染する病
気で、インフルエンザよりも少し早い9月くらいから流行の兆
しがありますよ。保育園や幼稚園に通っている子供たちも、そ
してパパやママも避けて通ることはできない感染症です。
働くパパやママにとって、保育園に預けている子供の病気のこ
とが一番気がかりなことではないでしょうか。我が子がrs ウ
イルスに感染したら、いつから登園できるのかが気になりますね。
病院で検査してもらいrs ウイルス感染症であると診断されたら、
まずは保育園にきちんと報告しましょう。同じ保育園に通って
いる他の子供たちへの感染を予防するためにも大切な事です。
インフルエンザやはしかなどに感染した場合には登園許可証が
必要になりますね。しかし、rs ウイルスは学校感染症には指
定されていないので登園許可証は必要ありません。
厚生労働省のガイドラインでは、rs ウイルスは医師の診断を
受けてから保護者が記入する登園届が必要な感染症となってい
ますよ。つまりrs ウイルスにかかった場合には、登園するタ
イミングは医師と相談して決めることになります。
登園の目安としては、呼吸器症状が消失して全身状態が良いこ
ととなっています。呼吸器症状とは咳や痰、呼吸困難などのこ
とで、これらの症状がなくなることが登園の目安となります。
熱も下がって軽い咳や鼻水だけになれば保育園に行かせるママ
も多いのですが、rs ウイルスはとても強いウイルスなので注
意が必要です。完治後にも1週間から3週間ほどは感染力がある
ので、本人は軽い風邪くらいの症状で元気そうだとしても周り
にうつしてしまう可能性があります。
rs ウイルスにかかったら、軽い咳や鼻水だけになってもでき
るだけ休ませた方が良いでしょう。
rs ウイルスの潜伏期間は?治療はどうする?
rs ウイルスに感染したら、4日から6日程度の潜伏期間があり
ます。これを経てから発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状
が現れてきます。rs ウイルスに感染したかどうかを診断する
方法は、鼻水を採取してからウイルスの有無がチェックされます。
10分程度の簡単な検査ですよ。呼吸困難などがある場合には、
採血も行って細菌の二次感染の有無もチェックされます。
さらに胸部X線検査をして肺炎や細気管支炎などの検査が行わ
れるケースもあります。
rs ウイルスに感染していると確認されても、今のところrs ウ
イルスには特効薬がありません。基本的に症状を軽くするため
の対処療法しかありません。解熱剤や去痰薬、気管支拡張薬な
どが処方され、それを飲ませて症状を和らげて安静にしておきます。
咳がひどくなったり多呼吸や喘鳴などの呼吸困難など重症化し
た場合には入院も必要になります。入院をして酸素投与や吸入
療法などが行われることもあります。1歳未満の赤ちゃんがrs
ウイルスに感染すると重症化しやすいのですが、rs ウイルスに
は特効薬もなくそして予防接種もありません。
rs ウイルスは主に咳やくしゃみなどの飛沫感染と接触感染によ
り感染するので、日頃から手洗いやうがいの習慣が大切ですね。
赤ちゃんがいる家庭で、家族の誰かが風邪のような症状があれ
ば出来るだけ接触するのを避けるようにしましょう。
まとめ
rs ウイルスは、3歳以上の子供や大人が感染しても軽い風邪の
症状が出るくらいです。しかし1歳未満の赤ちゃんには注意が
必要な感染症ですから、保育園の流行状況なども確認しておき
ましょう。