ノロウィルスの症状。大人がかかったら?感染すると休み!
毎年冬になると乳幼児のお子さんがノロウィルスやロタウイル
スなどの感染性胃腸炎にかかり大変だった、という話を耳にし
ますね。
子供から大人に感染する可能性もあるのですが、大人の場合ど
のような症状になり仕事は休んだ方が良いのでしょうか。
ノロウィルスとは?大人の症状は?
毎年冬に大流行するのがウイルス性の感染性胃腸炎です。
原因となるのは、ノロウィルスやロタウイルス、アデノウイル
スなどがあります。どれも良く聞く名前ですね。
ロタウイルスとアデノウイルスは乳幼児に多く発症するのです
が、ノロウィルスの場合には乳幼児から高齢者まで幅広い年代
で発症しています。長期免疫が成立しないウイルスなので、1
シーズンに何度もかかってしまうこともあります。
抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染した場合には、重症化しや
すいので注意が必要です。ノロウィルスは11月くらいから流行
しはじめます。12月から2月くらいがピークとなりますが、冬
場だけでなく1年を通じて発症する可能性があります。
原因となっているノロウィルスは人間の腸内で増殖するのです
が、熱や乾燥にも強く長期生存が出来るという特徴があります。
また感染力が非常に強いこともノロウィルスの特徴なので幼稚
園や保育園で大流行し、さらに家庭内で大人にも感染してしま
うケースが多いです。
大人が感染した場合、子供よりも症状は軽いです。体内にノロ
ウィルスが侵入すると小腸で増殖していくので、胃の運動神経
の低下、麻痺が起こります。下痢や吐き気、嘔吐や腹痛といっ
た症状が起こります。
激しい嘔吐や吐き気が強烈に起こるのがノロウィルスの特徴で
すが、大人の場合には軽症で済むことも多いです。吐き気や嘔
吐、下痢が全て起こる人もいれば、どれか1つの症状しか出な
い人もいます。
発熱お37度から38度くらいの微熱で、吐き気や膨満感といった
症状が強く出る人が多いようです。他に頭痛や胃の痛み、倦怠
感などの症状も見られます。大人が感染しても軽症で済む人や、
あるいは症状が全く出ずに終わる人もいます。
かかったらどうする?検査と費用は!
ノロウィルスにかかったら、下痢や発熱、嘔吐などの症状が見
られるのですが、これは食中毒や胃腸風邪などでも見られる症
状です。大人の場合には特に軽症であることも多いので判断が
つきにくいです。
一般的に医療機関ではノロウィルスの検査はしておらず、問診
だけでノロウィルスに感染しているのかどうかを判断されるこ
とがほとんどです。
ノロウィルスであるかどうかを調べるための検査キットもある
のですが、潜伏期間中であったりそのほかの理由で感染してい
ても陽性反応が出ないこともあります。重症化しやすい乳幼児
や高齢者など、どうしても検査が必要なケースのみ使用されて
います。
二次感染の危険もあるので、きちんと調べて欲しいという方は
検査キットで調べてもらうこともできます。専用の綿棒で便を
採取して検査をします。薬液と便を混ぜて、検査キットに垂ら
して陽性か陰性か反応をみます。
検査キットの種類にもよるのですが、検査してからおよそ20分
くらいで反応が出ます。ノロウィルスの検査は保険適用されて
いません。通常の問診だけであれば保険適用されますが、検査
キットで検査してもらった場合、実費となりおよそ5,000円く
らいかかると言われています。
他に初診料や診察料、必要であれば診断書や点滴、下痢止めな
どのお薬の費用がかかります。
治療方法と期間。食事でたべていいものは?
ノロウィルスと診断されても今のところ特効薬などはありません。
医療機関でも重症で脱水症状の強い人に対しては点滴をしたり、
下痢止めを処方されるくらいです。お薬での治療が出来ないた
めに問診での判断が多くなっているのでしょう。
ノロウィルスで激しい嘔吐や下痢、発熱などの症状が出たとし
ても、通常であれば3日程度で回復することがほとんどです。
脱水症状にならないように水分補給を最優先して、自宅で安静
にしておくしか方法はありません。
体力をつけようと無理に食事をするのは逆効果です。ノロウィ
ルスを少しでも早く回復させるためには何よりも水分補給が大
切で、スポーツドリンクや経口補水液を10分毎くらいにこまめ
に飲むのがおすすめです。
無理に食事をすると胃腸で起きている炎症が悪化しますから、
症状が治まるまでの1日か2日は断食することになります。
症状が収まってくれば、お粥などの消化吸収の良いものを少し
ずつ食べましょう。
リンゴには整腸作用もあり、さっぱりと食べやすいのですりお
ろしたリンゴもおすすめです。
ノロウィルスで仕事は休む?復帰はいつから!
ノロウィルスに感染したら仕事は休まなくてはいけないの?あ
るいは回復してからどのくらいで出勤しても良いのか気になっ
ている方も多いことでしょう。
ノロウィルスは学校保健安全法という法律で学校感染症に指定
されておらず、学校でも会社でも通学または出勤停止期間とい
うのは定められていません。
ただ、会社によってノロウィルスに感染した場合、出勤停止期
間が決められていることもあるので、確認してみて下さい。
ノロウィルスは潜伏期間も発症期間も短いことが特徴で、体力
のある大人であれば風邪のような軽症で済む人も多いです。
しかし、体力が低下しているようなら大人でも重症になること
もあります。またノロウィルスの感染力はとても強くて発症か
ら1週間くらいは続きます。特に発症してから3日間は感染力が
強いですから、周囲に移さないように注意が必要です。
嘔吐や下痢、発熱などの症状があれば、自主的に出勤を控える
ことが大切です。目安としては症状が収まり2日くらいは自宅
で安静にしていた方が良いでしょう。ノロウィルスは子供から
感染する大人も多いですが、症状は比較的軽い人が多いです。
まとめ
しかし感染力はとても強いウイルスですから、集団感染を防ぐ
ために自主的にお休みするようにしましょう。