冷え性の原因?症状は?治すにはどうするの?
日本では成人女性の実に2人に1人が冷え症に悩まされていると
言われています。手足の指先がいつも冷たい、足がむくみやす
いなどさまざまな不快な症状をもたらすのが冷え性です。
多くの女性を悩ましている冷え性の原因や症状、対処法につい
て詳しくご紹介しますので参考にしてくださいね。
冷え性 原因?
冬など寒い時期には誰でも身体が冷たくなるものですが、冷え
性というのは外気に関係なく手足を中心にして身体が温まりに
くくなる症状のことです。冷え性は万病の元とも言われていま
すから、まずはどうして冷え性になってしまうのか原因を知っ
ておきましょう。
人間の身体は、自律神経の働きで寒くても暑くても体温を一定
に保つことが出来ています。体温の調整を行っている自律神経
の働きによって身体が上手く対応出来ているのですね。
寒い時には筋肉を動かして熱を作ったり、毛細血管を収縮させ
て熱が放出しないように働きます。暑ければ汗をかいて熱を放
出しようとします。
このようにして体温を一定に保ってくれている自律神経の働き
が低下すれば、体温調整がスムーズにできなくなり冷え性にな
ります。冷え性になってしまう原因は、主にこの自律神経の乱
れで起こると言われています。
自律神経の乱れを引き起こすのが、エアコンの効いた部屋に長
時間いることや、おしゃれによる薄着です。エアコンを効かせ
過ぎると室内と外の温度差が激しくなり、自律神経の乱れを起
こし体温調整が上手く出来なくなります。
また最近は、素足にサンダルやパンプスを履いたり、キャミソ
ールやミニ丈のボトムなど素肌の露出度の高いファッションが
流行していますね。このようなおしゃれによる薄着も自律神経
を乱して冷え性を引き起こす原因となりますよ。
もともと女性は男性よりも筋肉が少ないので、これも女性に冷
え性が多い原因となっています。身体が作り出す熱のおよそ4
割は、筋肉が動くことで作られていると言われています。
筋肉の動きで熱が作られ身体が温められるのですが、女性の身
体は筋肉がつきにくいので筋肉の量も少なくそれだけ熱を作り
出す力が弱いのです。大人になると運動不足にもなりやすく、
これも筋力低下を招き冷え性の原因となっています。
また女性は極端な食事制限によるダイエットをしがちですが、
これも冷え性の原因となっていますよ。極端な食事制限を続け
ていれば、たんぱく質や脂質、炭水化物、さらにそれらの栄養
素を熱に変えるビタミンやミネラルも不足します。
熱を作り出すビタミンやミネラルはダイエット時には特に不足
しがちで、これが冷え性の原因となります。また、ストレスや
更年期などに女性ホルモンの乱れも冷え性の原因となります。
女性の心と身体をコントロールしているのが女性ホルモンです。
その働きの中には、身体の末端にある血管を拡げて血行を良く
する働きもあります。過度のストレスや更年期により女性ホル
モンが乱れると血行が悪くなり、冷え性の他に生理痛や生理不
順などのトラブルを招きます。
冷え性 症状?
冷え性になると全身にさまざまな症状が出てきます。まず顔に
出る冷え性のサインです。目の下にはクマが出来やすくなり、
顔色も悪くなります。唇の血色が悪くなり紫色になり、首から
上だけがほてりやすくなったりもします。
口臭や疲れ目が起こる人もいます。上半身では手の指先がいつ
も冷たい、肩こりがひどくなる、背中がぞくぞくするなどの症
状が起こります。他に首回りの冷えや二の腕が冷たくなる、頭
痛や抜け毛や白髪が増える人もいます。
下半身では、足先がいつも冷たい、お腹が冷たい、下痢や便秘
をしやすくなるといった症状が起こります。他に足のむくみや
腰痛、生理不順や生理痛も起こりやすくなります。
身体への症状以外にもさまざまな不快な症状が現れます。
眠りが浅くなったり寝つきが悪くなったり睡眠にも影響します。
身体が冷えると免疫力が低下するので風邪をひきやすくなった
り、自律神経の乱れからめまいや動悸、うつやイライラなどの
症状も起こります。
冷え性 治すには?
冷え性を治すためには、まず食事の見直しと運動を心がけまし
ょう。特に朝食は1日のエネルギー源となります。朝食を食べ
ないと体温調整に必要なエネルギーを作り出すことができませ
ん。
特にミネラルやビタミンをたくさん摂りたいですから卵や納豆、
魚や玄米、温かい味噌汁などの和食メニューが理想的です。朝
は時間がなくてゆっくり朝食を食べれないという方は、青汁や
野菜ジュース、スープなどで栄養補給をしましょう。
ウォーキングやストレッチなどで身体の筋肉を動かすことも大
切ですよ。手軽に出来て効果がある足裏のツボを押すのもおす
すめです。また、夜にはぬるめのお湯にゆっくりつかって身体
を温めるのもおすすめです。
シャワーだけで済ませないで、湯船につかることで身体が温め
られて冷え症も改善できます。時間のない時には足湯だけでも
効果的です。冷え性対策の靴下や、保温性の高いインナーなど
も利用して、身体が冷えないように工夫することも大切ですね。
まとめ
筋肉の少ない女性は冷え性になりやすいので注意が必要です。
ダイエットやおしゃれによる薄着も冷え症を悪化させる原因に
なってしまうことを知っておきましょう。