脳腫瘍の原因?治療できるの?

公開日:  最終更新日:2018/03/07

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脳腫瘍はその名の通り脳に腫瘍が出来る病気ですから、発症す
ればすぐに命の危険にさらされる怖い病気というイメージを持
っている方も多いでしょう。

脳腫瘍とはどのような病気なのか、発症する原因や治療法、気
になる生存率について詳しくご紹介します。




脳腫瘍 原因?

脳腫瘍は、脳に腫瘍が出来る病気です。体内には重要な働きを
担っているさまざまな臓器がありますね。心臓や肝臓、胃や腸
など、一つ一つに大切な働きがありますが、中でも頭部にある
脳は非常にデリケートな臓器です。

生命維持のため、さらに記憶や感情コントールも司っているデ
リケートな脳の中に、細胞の塊である腫瘍ができるのが脳腫瘍
です。ですから、誰でもとても怖い病気だと感じますね。

脳やその周辺の組織に出来る腫瘍の総称が脳腫瘍で、日本での
患者数は10万人あたり10人程度と言われていますよ。また発症
する患者の年代も幅広くて、乳幼児から高齢者まで幅広い年代
に脳腫瘍が発生します。

では本来出来るはずのない腫瘍が、どうして出来てしまうので
しょう。脳腫瘍がどうして発生するのか研究が進められていま
すが、今の段階でははっきりとした原因は解明されていません。

ただ、脳腫瘍の患者には高齢者や子供に多いことが分かってい
ます。また他のガンと同様に、遺伝子の変異も原因ではないか
と言われています。他に、放射線の被ばくや有機溶剤などの化
学物質、パソコンやスマホなどの電波などが脳腫瘍の発生リス
クを上げているのではないかと言われていますよ。

脳腫瘍にすでにかかっている方の場合、病状を悪化させるリス
ク因子は分かっています。それは過度のストレスや喫煙やアル
コールの飲みすぎ、さらに高脂肪・高たんぱくの食品の摂り過
ぎが挙げられます。

遺伝的なリスクに関しては科学的に証明されていません。ただ
脳腫瘍の患者がいる家系では、脳腫瘍にかかるリスクが高くな
ると言われていますよ。また、脳腫瘍と一口に行ってもいくつ
かの種類があり、それぞれに発生する原因が異なります。

頭蓋内に腫瘍ができるのが脳腫瘍ですが、大きく2つの種類に
分けることができます。転移性脳腫瘍と原発性脳腫瘍に分けら
れます。転移性脳腫瘍はその名の通り、脳以外で発生した腫瘍
が転移したものです。

原発性脳腫瘍は脳を構成している細胞が腫瘍になるもので、こ
ちらのタイプはさらに細かく分類されています。




脳腫瘍 治療?

脳腫瘍の治療は、腫瘍が発生した部位や症状の進み具合によっ
て治療法が検討されます。脳腫瘍の主な治療法は、外科療法や
放射線療法、化学療法や免疫療法があります。症状を見ながら
これらの治療法がいくつか併用されて治療が進められることが
ほとんどですよ。

外科療法は、脳に出来た腫瘍を摘出する脳腫瘍の基本的な治療
法です。最近の脳腫瘍の外科療法では、マイクロサージェリー
と言われる治療法が行われています。脳の組織を10倍から20倍
ほどに拡大することでより正確に腫瘍が摘出できる治療法で、
術後の後遺症も軽くなるというメリットがあります。

脳腫瘍には悪性と良性があり、悪性の腫瘍であればいわゆるガ
ンです。良性腫瘍であれば良い、悪性であれば悪いということ
ではなく、いずれにしても脳に腫瘍が出来ていることは同じで、
良性でも大きくなれば問題です。

頭痛や吐き気の原因になるほか、脳を圧迫して意識を失うリス
クも出てきますよ。ただ良性脳腫瘍の場合には、正常な細胞を
侵すことがありません。正常な細胞を侵すことを浸潤と言いま
すが、それがないので良性と言われています。

悪性の脳腫瘍の場合には、このように脳内の組織を浸潤しなが
ら広がることが多いので、外科手術だけでは完全に取り除くこ
とが難しくなります。そこで用いられるのが放射線治療です。
残ったガンを放射線治療で取り除いていきます。

化学療法は抗がん剤を使用した治療で、外科療法や放射線療法
と併用して行われます。脳腫瘍の治療では、この外科療法と放
射線治療、化学療法がメインとなりますよ。それにプラスして
身体にもともと備わっている免疫細胞を活性化させる免疫療法
が行われることもあります。

免疫療法は、免疫細胞を活性化してガン細胞を死滅していくと
いう治療法になります。


脳腫瘍 生存率?

脳腫瘍や悪性の腫瘍などと聞けば生存率もさぞ低いのではと思
ってしまいますが、実は脳腫瘍の生存率は高いです。脳腫瘍に
はさまざまな種類があると紹介しましたが、脳腫瘍全体での5
年生存率の平均は75%以上となっていますよ。

これは他のガンと比較してとても高い数値です。ただ脳腫瘍に
は悪性や良性など種類も様々ですから、それにより生存率もか
なり違ってきます。最も発生頻度の高い、神経膠芽腫(しんけ
いこうがしゅ)の5年生存率は38%となっています。

神経膠芽腫はグリオーマとも言われており、増殖するスピード
が非常に速いのが特徴です。症状が現れてからわずか数か月で
危険な状態に陥ることもありますが、早期発見、早期治療で腫
瘍を手術で取り除けば、その後の経過も安定しています。


まとめ

脳腫瘍は全体で見れば生存率の高い病気ですが、だからと言っ
てもちろん安心はできません。良性か悪性かで治療効果や生存
率なども異なってきますが、いずれにしても早い段階で治療を
始めることが大切です。

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