お屠蘇の意味と由来?作り方は?作法はあるの?

公開日:  最終更新日:2018/03/14



元旦にいただくお酒のことをお屠蘇と言いますね。中にはお正
月に飲む日本酒のこと全般を屠蘇と呼ぶ人もいますが、本来は
日本酒とお屠蘇は別物です。

日本のお正月に欠かせないお屠蘇には特別な意味がありますよ。


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お屠蘇の意味と由来?

お屠蘇は普通の日本酒だと思っている人もいる人も多いかと思
いますが、お屠蘇と日本酒は違うものです。現代ではお正月に
飲む日本酒のことをお屠蘇ということも多いのですが、本来の
お屠蘇とは5種類から10種類もの生薬を日本酒とみりんに漬け
込んだ薬酒です。

特有の香りと甘みがありますよ。お屠蘇には邪気払いや長寿を
願う意味があると言われています。蘇という悪い鬼を退治する、
つまり邪気払いをしていつまでも元気で長生きしようという意
味が込められているのですね。

1年の始まりである元旦に悪い鬼を追い払い、1年の健康と家内
安全を願うのです。そもそもこのお屠蘇の風習は、古代中国で
誕生したものです。唐の時代の中国から日本に伝えられ、宮中
行事となり平安時貴族たちの正月行事に使用されるようになり
ます。

当時は貴族のみの風習だったのですが、江戸時代頃に一般の庶
民にも広まっていきます。今の中国ではお屠蘇の風習がなくな
っており日本だけの風習となっています。生薬を配合した薬酒
であるお屠蘇ですが、もともとは唐の時代の中国の医者が風邪
予防のお薬として作ったものが広まったとも言われていますよ。


お屠蘇の作り方は?

現代の日本では日本酒をそのまま飲むことも多いのですが、本
来のお屠蘇を作ってみてはいかがでしょう。用意するものは日
本酒とみりん、そして生薬です。お屠蘇は肉桂(にっけい)や
山椒(さんしょう)、陳皮(ちんぴ)や桔梗(ききょう)など
5種類から10種類もの生薬を日本酒とみりんに浸け込んだもの
です。

肉桂には健胃作用や発汗、解熱作用があり、山椒には抗菌作用
や健胃作用等があるなどどれも健康に役立つものばかりです。
ただ、これらの生薬を全て用意するのは大変ですね。しかし今
は屠蘇散と言われる生薬が配合されたものが販売されているの
で、これがあれば手軽にお屠蘇が手作りできますよ。

スーパーやドラッグストアなどで販売されていますが、年末に
日本酒やみりんを購入すれば屠蘇散がセットになっていること
も多いです。みりんは料理用のみりんだと塩が入っていること
もありますね。お屠蘇を作る時には塩の入っていない本みりん
を使用しましょう。

作り方はとても簡単です。日本酒と本みりんを合計300ml用意
して、そこに屠蘇散を浸すだけです。この日本酒と本みりんの
割合がお屠蘇の味を左右しますよ。日本酒の割合が多ければ辛
口なお屠蘇になりますし、本みりんの割合が多ければ甘口のま
ろやかな味に仕上がります。

もちろん素材が最も大切で、上等な日本酒や本みりんを使用す
ればそれだけ味も良くなます。屠蘇散の浸ける時間は、屠蘇散
の説明書きを参考にして下さい。浸し過ぎると濁ってしまい沈
殿物が出ることもありますし、短いと生薬がしっかり抽出でき
ません。

屠蘇散の抽出時間はだいたい5時間から8時間ほどなので、飲む
時間に合わせて浸しましょう。


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お屠蘇の作法はあるの?

お屠蘇は元旦の朝、おせち料理や雑煮を食べる前に飲むという
習わしがあります。飲む前には元旦の朝に汲んだ若水で手を清
めて、神棚や仏壇を拝むという習わしもあります。顔をきれい
に洗い、家族揃って新年のあいさつをしてからお屠蘇をいただ
きましょう。

元旦の朝に、このように家族みんなが朝の支度を済ませて新年
のあいさつもしてからいただくのがお屠蘇です。年少者から年
長者へと順番にお屠蘇を飲み進めていきます。どうして年少者
からなのかと言えば、若者の元気な生気を年長者が飲み取ると
いう意味や毒見の名残だとも言われていますよ。

お屠蘇の飲み方については地域や家庭によっても異なるでしょ
う。飲む順番は年長者の知恵を分け与えるという意味で、年長
者から飲むこともあります。また、正式にお屠蘇をいただく時
には屠蘇器と言われる朱塗りのお銚子と三段重ねの盃を使いま
す。

しかし一般の家庭にはないところが多いかと思いますが、家庭
にある酒器で代用しても問題ありません。お屠蘇を飲む際には、
家族みんなが東の方角を向き、飲む前には「一人これ飲めば一
家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」と唱えるのが正式
な作法です。

家族の中には未成年の子供もいるでしょう。日本酒も含まれた
お屠蘇は、未成年は飲むことはできません。アルコールを飛ば
したみりんで子供用のお屠蘇を作るのも良いですし、または盃
を傾けて飲んだ振りをするだけでオッケーですよ。

元旦から年始の初詣に車で出かける予定があれば、運転手もお
屠蘇を控えて飲んだ振りだけにすることも忘れてはいけません
ね。みりんで作ったお屠蘇があれば運転手さんや車で来られる
お客さんにもふるまうことが出来るので用意しておくのもおす
すめです。


まとめ

お正月の元旦に飲むお屠蘇は、新しい1年が元気で過ごせるよ
うにといった意味があるのですね。毎年日本酒をお屠蘇代わり
にしていた人が多いと思いますが、今年は本来のお屠蘇を作っ
てみてはいかがでしょう。

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