彼岸の名前の由来?時期や墓参りする意味は?

公開日:  最終更新日:2018/03/01


日本では、毎年春と秋にはお彼岸という伝統行事があります。
お彼岸にはお墓参りをしてぼたもちやおはぎを供えるという習
わしがありますが、その意味を知っている人は少ないのではな
いでしょうか。


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お彼岸の名前の由来について

まずお彼岸という名前の由来についてご紹介したいと思います。
お彼岸は仏教用語で、悟りの境地という意味があります。
サンスクリット語にはパーラミター(波羅蜜多)という言葉が
あります。パーラミターとは到彼岸という意味があります。
つまり、さまざまな悩みや煩悩を超えて到達する悟りの境地の
ことを指した言葉です。仏教では彼岸は向こう岸という意味が
あります。三途の川を挟んだ向こう側はあの世です。

天国や極楽浄土、死後の世界などと呼ばれるあの世という意味
合いが彼岸にはあります。反対に私たちが住む悩みや煩悩に満
ちた世界のことを此岸(しがん)と言います。

現世や娑婆と言われるこの世は仏教用語では此岸と言い、こち
ら岸という意味があります。此岸に住む私たちが、六波羅蜜と
いう6つの修行をすることで、彼岸に到達できると言われています。
この6つの修行とは、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧、です。

布施(ふせ)とは、見返りを求めることなく自分の身分にあっ
た施しをすることで、持戒(じかい)とは、常識を持ち自分自
身も戒めることです。忍辱(にんにく)とは苦難に耐え忍ぶこ
とで、精進(しょうじん)とは絶え間なく努力することです。

禅定(ぜんじょう)は、自分を常に冷静に見つめることで、智
慧(ちえ)は、真実を見抜く力を身に付けることです。この六
波羅蜜という6つの修行は、1日1つずつ行っていき7日目に修
行を収めます。

お彼岸は太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日と秋分の日を
中日として、その前後3日間合計7日間のことです。7日間の彼
岸はこの六波羅蜜の7日間の修行からきており、この期間に6つ
の修行をするのが良いとされていました。


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お彼岸に墓参りするのはどうして

お彼岸にお墓参りをするのは日本ならではの風習です。仏教の
教えが元になり仏教用語が由来となっているお彼岸ですが、仏
教発祥の地であるインドやそのほかの国でもお彼岸はありません。
彼岸そのものは仏教の教えなのですが、お彼岸という風習は日
本だけで行われています。正式には彼岸会(ひがんえ)と言います。
仏教では彼岸、つまりあの世は西の彼方にあると考えられています。

沈みゆく太陽に彼岸への想いを寄せて、自らも修行の果てに無
事に彼岸に旅立てるようにと祈ったのがお彼岸の起源と言われ
ています。また、春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇り真
西に沈む日ですから、昼と夜の長さがほとんど同じになります。

あの世である彼岸とこの世の此岸の距離が最も近くなると考え
られていました。そのため、この春分の日と秋分の日を中日と
して前後3日の合計7日間は、ご先祖様を供養しお祈りをして亡
くなった人を偲ぼうという日になったのです。

日本には、似たような行事にお盆があります。8月にあるお盆は、
1年に1回だけこの日にあの世からご先祖様や亡くなった人が家
に帰ってくる日とされています。家族と一緒に故人と過ごすと
いう風習ですから、お彼岸とはまた違う意味合いがあります。


お彼岸には他に、日本古くから伝わる自然崇拝も関係している
と言われています。日本では大昔から種を撒く春の季節と収穫
の秋の季節には、ご先祖様や自然の神に安全や五穀豊穣を祈願
していました。

万物には神が宿るという神道の教えが日本にはあります。太陽
も神様として古くから崇められていた日本に、仏教の西方浄土
の教えが伝わります。神道や仏教の教えなどさまざまな教えや
風習が混ざり合い、春分の日と秋分の日を挟むお彼岸にはお墓
参りをしてご先祖様を供養することが伝統行事となっていった
のです。


お彼岸の時期やお供え物について

お彼岸は春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)としてその
前後3日間、合計7日間のことです。お彼岸の初日のことを彼岸
の入りと言い、終わりの日を彼岸明けと呼んでいます。
また、お彼岸は春と秋にありますが、春のお彼岸はそのままお
彼岸と呼んだり春彼岸と呼び、秋はのちの彼岸や秋彼岸と呼び
区別することもあります。お墓参りはお彼岸の期間中であれば
いつでもいいのですが、やはり中日にする方が一番多いです。

お彼岸のお供え物でも、春のお彼岸と秋のお彼岸では区別され
ています。小豆ともち米で作られるぼた餅やおはぎがお彼岸の
お供え物です。

どちらも材料も作り方も全て同じなのですが、春のお彼岸でお
供えする時にはぼた餅と呼ばれ、秋のお彼岸でお供えするとき
にはおはぎと呼ばれています。わざわざ違う呼び方をしている
のは、日本ならではの四季によるものです。

春のお彼岸では春に咲く牡丹の名前を付け、秋には中秋の名月
に供える萩から名づけられているのです。ぼた餅とおはぎは全
く同じ食べ物ですが、ぼた餅は牡丹の花に見立てられているの
で、少し大きめ目であるとも言われています。

その昔にはもち米や砂糖はとても高価な物でした。ご先祖様を
供養するために貴重な食材を使用したぼた餅やおはぎをお供え
していたのです。また、小豆には邪気を払う力があるとされ、
赤色には魔除けの効果があると言われています。


まとめ

こういったことから小豆を使う食べ物がお彼岸の日のお供え物
になったのです。お彼岸の名前やお墓参りにはとても深い意味
があったのですね。ご先祖様や自然を大切にする日本ならでは
の大切な行事ですから、大切に受け継いでいきたいですね。

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