お盆のお供えのお膳の仕方はどうするの?

公開日:  最終更新日:2018/03/01

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お盆になると皆さん実感に帰省してお仏壇に手を合わせ、お墓
参りをされているかと思います。

お盆にはお参りをすると同時にお仏壇やお墓にお供え物をしま
すが、ここではお供えの基本となるお膳のについて詳しくご紹
介しますので参考にしてみてください。




お盆のお供えのお膳の礼儀作法は?

お盆はご先祖様や亡くなった方の霊が戻ってくると言われてい
ます。お墓や仏壇にはお供え物をして供養をします。仏壇やお
盆提灯に明かりを灯してお線香を上げて、そしてお花やお供え
ものをするのは、たとえ宗派は異なっても供養の基本となりま
すから、最低限のマナーはきちんと知っておきたいですね。

お盆の時のお供えの基本となるものに、五供(ごく)と言われ
るものです。まず、香(こう)があります。これは、悟りに至
るまでの修行で欠かせないお香のことです。お盆にも、お墓や
仏壇にお線香を上げてご先祖様に香りを感じてもらいます。

そしてお花を供えます。お盆に備えるお花は特に決まりはあり
ませんので、人の好きだった花があればそれでも大丈夫ですし、
家で育てたお花や野花でも良いでしょう。
灯燭(とうしょく)と呼ばれるロウソクも欠かせません。

ロウソクには仏前を明るく照らすと同時に、お線香を付ける役
割もあります。お参りをする際には、必ずロウソクも灯しまし
ょう。浄土真宗ではお供えしないのですが、浄水(じょうすい)
もお供えします。

毎日、新鮮な水に汲みかえるようにしますが、水道水でも大丈
夫です。浄水には、お参りする人の心を清める意味があります。
そして、飲食(おんじき)と呼ばれるお膳があります。

お盆では、御霊供膳(おりくぜん、おりょうくぜん)と呼ばれる
特別なお膳もお供えします。このお盆のお供えのお膳は、一汁
五菜が一般的です。お盆のお供えのお膳は、専用の食器がある
のでそれを利用します。

親碗にご飯を入れて、汁椀にお吸い物やみそ汁を入れます。腰
高と言われる食器には、お新香やお漬物を入れ、平椀には煮物
を入れます。壺椀には煮物や和え物などを入れます。

お箸はお仏壇の方へ置くのがマナーで、これら一式を形式通り
に並べて仏膳に乗せてお供えします。また、お供えのお膳をば
っちり用意しても、仏壇がホコリだらけではいけません。

ご先祖様に気持ちよく食べていただくために、お盆前には仏壇
のお掃除も忘れないようにしましょう。そしてお供えのお膳は、
いつまでもお供えしたまま出しっぱなしにしておかないで、家
族が食べ終わったらお膳も下げるようにしましょう。


お盆のお供えのお膳の作り方は?

お盆でお供えするお膳で使用する食材は、故人が生前好きだっ
た食べ物を中心にして、少量ずつお椀に盛り付ければ良いので
すが、基本的には精進料理となりますから注意点もあります。

生臭い肉や魚、にんにくやネギなどの匂いの強い食材は避けて、
野菜や豆類を中心とした精進料理を作ります。お味噌汁やお吸
い物は、しっかりと出汁をとり、豆腐や油揚げ、わかめなどの
好みの具材を使用しましょう。

出汁には煮干しやかつおではなくて、昆布で出汁をとりましょう。
腰高に盛り付ける漬物は、たくさんやぬか漬け、梅干しなどを
盛り付けますが、たくさん盛り付けないで2切れだけ盛り付ける
のが作法となっています。

平椀に盛り付ける煮物は、高野豆腐やこんにゃく、タケノコや
ニンジンなどを使った煮物が一般的です。壺椀には、酢の物や
煮豆、和え物などを入れますが、小さな山型になるようこんも
りと盛り付けるようにしましょう。
親碗に入れるご飯も丸くなるようにキレイによそいましょう。




お盆のお供えのお膳の伝統は?

お盆にはご先祖様や故人の霊が戻ってくる日ですから、普段は
家族と同じものを簡単にお供えしいた仏前も、一汁五菜の豪華
なお膳をお供えします。最近では、お盆でもこのような一汁五
菜のお膳を準備する家も少なくなったかも知れませんね。

しかし、もっと以前ではお盆の期間は、1日3回精進料理をお仏
壇にお供えしていたそうですよ。今は、そのように頻繁にはお
供えのお膳が用意できなくても、お盆の期間中のどこかで一度
は精進料理を用意してお仏壇にお供えしたいですね。

一汁五菜という形式ばかりにとらわれず、故人が好きだったも
のをお供えするだけでも十分な供養になると思います。


仏壇にお膳をあげるのはどんな時?

仏壇がある家庭では、毎日お水とご飯はお供えされているので
はないでしょうか。お盆のお供えのお膳である御霊供膳を仏壇
に供えるのはお盆以外では、初七日や四十九日、百か日などの
法事の時や春と秋のお彼岸などでしょうか。

御霊供膳は、ご先祖様や亡くなられた方の霊魂にお供えする膳
です。お盆にお供えするのは、8月14日か15日が良いでしょう。
マナーや形式も大切ですが、そればかりにとらわれずにご先祖
様や故人を思い供養する気持ちを忘れないようにしたいですね。


まとめ

お盆のお供えのお膳は一般的に一汁五菜で、盛り付ける器や置
き方などにも細かい作法があります。精進料理ですから、食材
も肉や魚を避けるなどの決まりがありますので最低限のマナー
は覚えておいてくださいね。

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